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創業経営者は3つの役割を一度に担う

2021/09/19
 
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経理の専門学校卒業後に食品製造会社に入社。主要取引先の倒産、メインバンクの破綻等を経験。工場運営改善など行い、過去最高益への貢献を果たす。その後、洋菓子製造小売業を経てアパレル関連会社へ転職。自身の経験を活かし、資金繰り改善を中心とした支援を行うため、中小企業診断士として独立。

3つの役割

あなたは、マイケル・E・ガーバーという人をご存知ですか?

スモールビジネス(中小企業)向けの経営コンサルティング会社の創業者であり、多くの実績を残された方です。

代表著作は「はじめの一歩を踏み出そう」です。

マンガ版でも概要がつかめますし何度も読み返せますのでお勧めです。


彼の著書の一文に、

社長のなかには「職人」「起業家」「マネージャー」の3つの人格がいる

と書かれています。

ゼロから稼ぐ力を磨く!実践型ビジネススクールWILLFU 社会人講座

3つの人格

職人の人格

職人とは、自らが動いて仕事をおこない、顧客に喜ばれることをやりがいと感じる人格です。

ケーキ職人や医者、美容師などその人自身が動くことが仕事になる人です。

手に職を持った個人主義者です。

 

マネージャーの人格

マネージャーとは、資金や人の管理などを行う人で、マネジメントをすることに喜びを感じる人格です。

管理が得意な現実主義者で管理者です。

 

起業家の人格

起業家は将来のビジョンを描き、戦略や新しいアイデアの創出、未知の分野への挑戦に喜びを感じる人格です。

何事も前向きに挑戦する革新者です。

 

創業社長はすべての役割を一人で担う

何人か集まって事業をする場合ですと、得意分野を担当することで各人の役割は限定できます。

しかし、多くの起業かはすべての役割を一人で担うことになります。

将来のことを考えながら、計画を立て、実行までを一人でしなければいけません。

 

多くの経営者は職人タイプです。

自らのスキルを活かして仕事をする。

起業家やマネージャータイプは、仲間を集めたりマネジメントをしたりと、他の人を巻き込んでの仕事になるのであまり多くありません。

 

どれが一番優れている?…ではなくバランスが大事

起業や独立をする人の多くは職人タイプが多いですが、そういった人はマネージャーの仕事を苦手にしている人が多いです。

外部を活用して補強すればよいですが、資金的なこともあり、大体は一人で行います。

しかし、どれかに偏っていると、経営は行き詰まってしまいます。

 

職人タイプの人は、時間でカバーすることが多く、最終的には限界を超えてしまいます。

一日は24時間しかありません。

一人でできる仕事もしれています。

しかし、職人タイプの人は大体が好きなことや得意なことを仕事としているので、初めのうちはいくら仕事をしても苦になりません。

むしろ、忙しい自分に酔ったかのようにどんどん仕事の時間を増やしていきます。

はじめのうちは仕事が少なくても、だんだんと仕事が増えていっても、自分が長時間働くことで解決しようとします。

時間でカバーをする仕事の進め方では、余暇を削り、睡眠時間を削り、そして最後は結局行き詰まり、業績は停滞するか、最悪潰れてしまいます。

もしあなたが、徹夜をして仕事をしていることを誇らしく思うタイプの人だとしたら、職人タイプであると言えます。

 

その他の起業家やマネージャータイプが優れているというのではなく、3つの人格をバランスよく保つことが大事です。

 

一人のなかで3つの役割をするには

では、一人で3つの役割を担うにはどうすればよいのでしょうか?

 

異なるタイプの仲間と共同で起業することも解決になりますが、信頼できる仲間は簡単にはいないと思いますので、ここでは一人で行う場合のことを考えてみます。

 

作業の洗い出しを行い、一覧表にまとめる

一人で3つの役割を担う最も簡単な方法は、やるべきことを書き出して、1か月のうちにどれくらいの時間をかけるべきか一覧表にまとめることです。

戦略を考える時間はどれくらいいるのか、実際の作業をする時間はどれだけ確保すればよいのか、時間の管理や経理処理などの時間をどれだけとるべきなのか。

これらのことをあらかじめ洗い出して決めておきます。

 

外部の専門家にアウトソーシングする

ひとりで3つの役割を担うのが困難であれば、外部の専門家にアウトソーシングするのも一つの手です。

従業員は雇えないが、一人ではできない場合に活用します。

コストはかかりますが、従業員を一人雇うことを考えると安上がりとも言えます。

 

(参考書籍 「はじめの一歩を踏み出そう」マイケル・E・ガーバー 「起業の神様が教える、ビジネスで大事なこと」安東邦彦)

 

まとめ

起業を考えるなら、一人で様々なことをこなしていかなければなりません。

会社勤めの人ですと、これまでその役割は誰かが担ってくれていました。

しかし、起業をするとすべて一人です。

やらなければならないことを書き出してみて、1か月のスケジュールで全てできるのかを検討します。

もし一人では無理な場合は、外部の専門家にアウトソーシングできる部分はお願いします。

ただ、アウトソーシングしたとはいえ、意思決定は起業家が行わなければなりませんし、全体を把握する必要はあります。



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末信 公平

中小企業診断士/認定経営革新等支援機関/ファイナンシャルプランニング技能士2級中小企業庁委託事業ミラサポ専門家登録/神戸商工会議所外部専門家登録/公益財団法人ひょうご産業活性化センター経営専門家登録/公益財団法人兵庫県勤労福祉協会ひょうご仕事と生活センター外部相談員登録/兵庫県中小企業診断士協会・大阪中小企業診断士会会員/ NPO法人ファザーリング・ジャパン関西会員
経理の専門学校卒業後に食品製造会社に入社。主要取引先の倒産、メインバンクの破綻等を経験。工場運営改善など行い、過去最高益への貢献を果たす。その後、洋菓子製造小売業を経てアパレル関連会社へ転職。自身の経験を活かし、資金繰り改善を中心とした支援を行うため、中小企業診断士として独立。
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経理の専門学校卒業後に食品製造会社に入社。主要取引先の倒産、メインバンクの破綻等を経験。工場運営改善など行い、過去最高益への貢献を果たす。その後、洋菓子製造小売業を経てアパレル関連会社へ転職。自身の経験を活かし、資金繰り改善を中心とした支援を行うため、中小企業診断士として独立。

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