企業主導型保育事業で従業員の確保・離職率低下・地域貢献
待機児童問題を解決して従業員の確保・離職率低下・地域貢献を図る
そろそろ認可保育園の結果が発表されて、無事に認可保育園に預けることができたご家庭、預けることができずに認可外保育園を探したり復職を伸ばすご家庭と、様々と思います。
保育園に預けることができなかった場合、本当に予定が狂ってしまうので、お父さんお母さんにとっては保育園に預けることは切実なことと思います。
先日も明石市に在住の方にお話をきいたところ、「フルタイムの共働きでも点数が足りないので認可保育園には入れれなかった」とおっしゃってました。
現在明石市は若い夫婦の移住を積極的に進めているので、近年待機児童が急激に増えています。
私は神戸市垂水区在住なので、すぐ隣の市では首都圏にあるような待機児童問題があったとは驚きでした。
そこで、兵庫県における待機児童数を調べてみることにしました。
兵庫県の待機児童数(平成29年4月1日)
保育所等定員 101,658人(対前年比4,807人増)※企業主導型保育事業531人含む
利用申込者数 105,685人(対前年比5,127人増)
待機児童数 1,572人(対前年比522人増)
出典:兵庫県 各年度4月1日時点における待機児童数より
待機児童の多い市町村は
明石市 547人
西宮市 323人
宝塚市 128人
姫路市 126人
神戸市 93人
尼崎市 87人
加古川市 77人
芦屋市 44人
太子町 43人
川西市 39人
となっています。
こちらは昨年度の兵庫県における待機児童数の状況ですので、平成30年はどのように変化をするかはまだわかりませんが、トレンドとしては年々利用申込者が増えており、保育所等のテインの増加を上回っている状況が続いていますので、大幅に改善することはないと思われます。
明石市は待機児童が500人を超えているんですね!調べてみてびっくりです。西宮市や宝塚市も住むのに人気の市なので、やはり多いですね。
これは利用申し込みをした人の待機児童なので、潜在的にはもっとあると考えます。
企業主導型保育園事業
企業主導型保育園事業に関しては、下記のページで概要をつかんでいただけると思います。
企業主導型保育園事業 平成29年度第二次募集 <補助金・助成金>
最近では人出不足問題がどの業種でも顕著になってきていますが、ひとつの解決策として保育所整備があげられます。
兵庫県内では、上記に示した明石市、西宮市、宝塚市、姫路市、神戸市に事業所や従業員が住んでいる場合(採用予定含む)、保育所があると大きなアドバンテージが得られると考えます。
従業員の園児だけでなく、現在のところ定員の50%までは地域からの園児の受入も可能ですので、園児不足になることは少ないと考えられます。特に明石市は若年層の流入に力を入れているので、しばらくはこの傾向が続くと思います。
子供が側にいると、従業員へ好影響が期待できる
小さな幼児を預かるという事は、それなりの覚悟は必要となります。
保育園事業で儲けることではなく、あくまでも補助的な事業としての位置づけであれば、十分に借入の返済も可能ですし、事業としても黒字で運営できます。
保育園があることの最大のメリットはもちろん従業員の確保になりますが、実はそれ以上に、「他の従業員のモチベーションが上がる」事ではないかと考えています。
子供に働いている姿を見せることは、自然と前向きに仕事に取り組むようになります。
実際、ある町工場の社長にお話をお聞きした話ですが、「いろんなモチベーションアップの施策を行ったけど、一番効果があったのは家族の職場参観だった」とおっしゃっていました。
自分の子供、または同僚の子供が職場を見るという事は、「恥ずかしい仕事はできない」「子供に誇れるように仕事をする」といった意識が自然と芽生えたそうです。
職場の近くに保育園があるという事は、同じような効果が期待できます。
また、別の社長は「自分の子供が企業内の保育園にいると安心感につながるのか、働きぶりも変わり従業員の質もあがりました。変な仕事をしたら保育園も辞めさせられると思うのか、まじめに取り組んでくれるようになりました(笑)」とお話されていました。
母親の職場ではなくても、最近では育児をする男性も増えてきているので、父親の職場の保育園に預けるという事も、全然おかしい話ではないと考えます。
自分自身は妻の職場復帰の場所が変わり、2年間いつもより30分から1時間早く家を出て娘を保育園に送っていました。
現在5歳の娘がいる身として思うのは、保育園の存在は本当にありがたいです。おかげで夫婦共働きを続けることができたので、当然経済的にも助かりました。
職場に保育園があり子供を預ける心配がないという事は、採用や離職率の低下に効果があると考えます。
地域から園児を預かり地域貢献を果たす
企業主導型保育園事業は、定員の50%までを地域から園児を預かることができます。
地域の待機児童解消に役立てることは、立派な社会貢献です。
また、保育園の存在自体がアイコンとなるので、企業イメージの向上や認知度の向上にもつながると感が下ます。
運営次第ですが、特徴ある保育園運営ができれば、企業にとっても長期的な視点からメリットがあると思います。
当事務所では企業主導型保育事業の支援を行っております
現在、川西市で企業主導型保育事業の支援を行っております。
2児の育児中でもある女性の中小企業診断士と一緒に支援を行っています。
全国でも企業主導型保育園事業の支援を法人設立から資金調達、運営に関する全般的な支援を行っている中小企業診断士は少ないと思います。
自らの育児の経験と保育事業立上げの経験を活かしたご支援をすることが可能です。
企業主導型保育事業にご興味がございましたら、ご説明をさせて頂きますので、ご連絡をいただければと思います。
対応地域(待機児童の多い地域)
【神戸市・明石市・西宮市・宝塚市・芦屋市・尼崎市・姫路市・加古川市】
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末信 公平
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