中小企業診断士一次試験の勉強はノートをとるより問題と答えを暗記
中小企業診断士一次試験の特徴は、その範囲の広さと思います。
範囲が広いため、幅広い分野の知識を暗記する必要があり、一次試験とはいえなかなか大変です。
ですが、中小企業診断士の一次試験は7科目全問マークシートです。
マークシートにはマークシートの勉強法があります。
マークシート試験のコツは、問題と解答解説を覚えること
幅広い分野の知識の暗記が必要ですが、マークシート試験のコツを知れば対応できます。
そのコツとは、「問題と解答解説を覚えること」。
マークシート試験の大半の問題は、過去問と似た問題が出題されます。
中小企業診断士一次試験を2回受験し、過去問を何度も徹底的に繰り返して解いた経験からすると、基本的な問題が50%。ちょっとひねっている問題が30%。残りの20%が難しいかな?と思うものです。
そして、どこかで見たような問題が出題されます。
中小企業診断士一次試験は60%以上で合格。科目合格も60%以上。一科目でも40%以下の科目があると足切り。
60%以上で合格は、他の資格試験と比べても緩い部類かなと思います。
なので、基本的な問題が半分ほどありますので、基本を落とさず少しの応用やひねっている問題ができれば合格点に届きます。
そのため、基本的に勉強するのは過去問。
そして、過去問題集の正解の理由と不正解の理由を暗記することが、最も効率よく、合格への最短のルートです。
中小企業診断士試験を受ける人はほとんどが社会人で、30代~40代が最も多いボリュームゾーンですが、その年代の人は会社員であれば一番戦力と期待され、責任もあり、最も忙しい時期であろうと思います。
そのため勉強するにあたり、時間の有効活用が求められます。
テキストを読んで、ノートにまとめて、問題を解く
といった流れでは時間が足りないと思いますし、記憶の定着も弱くなるでしょう。
テキスト→ノート→問題
から
問題→テキスト
にすることで時間の短縮が図れます。
ノートを使うのは、どうしても何度も間違えるポイントをまとめるなど、最低限にします。
中小企業診断士一次試験が初学の人は、TACのスピード問題集がおすすめです。一通り解き終わってから過去問題集に着手すると、スムーズに移行できるでしょう。
過去問題集を何回回せるか
マークシート試験なので、過去問と似た問題が出題されやすいです。
繰り返しますが、大半は基本問題です。
なので、いかに過去問を覚えるかが重要となります。
一度で暗記できる人はそうそういないと思いますし、覚えたつもりでも時がたつと忘れますので、しっかりと記憶定着を図るために何度も何度も繰り返し解いて、解説を覚えましょう。
ちなみに私は、5回転はさせました。
財務会計が苦手な場合は追加問題集を使うのもあり
中小企業診断士でも財務会計が苦手な人が多い印象です。
どうもそれくらいとっつきにくい分野のようですが、やはり簿記を知っている・知っていないで数十点は変わります。
中小企業診断士の資格を活かしてコンサル活動をするなどを見据えているのであれば、簿記の知識があるに越したことは無いです。
しかし時間のない中、簿記の勉強をするのも大変と思います。
そのような場合は、追加で問題集を使い、理解を深めながら覚えるのも一つの方法と思います。
最後に
勉強方法は人それぞれでしょうが、過去問を何度も回す勉強方法は、時間のないなかで、合格水準まで学力を引き上げるための、一つ方法と考えます。
中小企業診断士一次士試験は、結局は暗記勝負の部分があります。
私は暗記が今でも苦手ですが、記憶には何度も何度も繰り返しするしかないと腹をくくって過去問を回しました。
なかには「診断士の勉強は出張の新幹線の中だけ」といった同期の強者もいましたが、暗記が苦手と思う人には一度試してみてほしい勉強方法です。
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末信 公平
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