なぜ自分は起業や独立を選ぶのかを考える

目次
なぜ起業や独立を選ぶのか
なぜ起業や独立をするのか。
その理由は人の数だけありますが、中小企業白書2017年版では、こんなきっかけで起業に関心を持ったと紹介しています。
- 周囲の起業家・経営者の影響
- 勤務先の先行き不安
- 勤務先ではやりたいことができなかった
- 働き口(収入)を得る必要があった
- 時間的な余裕ができた
- 家庭環境の変化(結婚・出産・介護等)
- 周囲(家族・友人・取引先等)に勧められた
- 事業化できるアイデアを思い付いた
などです。
もちろん関心を持ったからといって全員が起業しているわけではないですが、
「自分から自発的に起業や開業を考える人」と「周りの環境の変化のため企業や開業を考える人」の大きく二つに分けられます。
必ずしも、「世の中を変えてやろう」というベンチャースピリットだけではないのです。
働きながらでは難しいから起業や開業を考えた
時間の制約
現在勤めている人がわざわざリスクを背負って起業や開業を考えるのはなぜか。
ひとつに、時間的制約があると考えます。
出産や介護など、勤務しながらでは難しいような時間的制約がきっかけとなり起業や開業を考える人は最近増えています。
時間の制約がきっかけになりやすいのは女性です。
どの年代でも、女性が起業や独立に関心を持った理由の25%、4人に1人が家庭環境の変化によるものと答えています。
先行きの不安や収入を得るため
もうひとつの理由として、収入を得るためと答えた人は男女や年齢を問わず20%ものいました。
このまま勤務を続けていっても将来が明るく思えないので、起業や開業を考える。
実は私も、これが一つのきっかけでした。
何年たっても収入は増えず、むしろ賞与はカットされる、おまけに給与もカットされる。会社の業績は下がる一方。
次の会社を探すくらいなら、一度自分でリスクを負ってでも独立したほうが良いと考えるようになりました。
自分のやりたいことをする
とは言え、上記のような問題があっても多くの人は起業や独立を考えません。
リスクが高すぎると考えるからです。
では、なぜ起業や独立を考えるのか。
そこには、根っこの部分に「会社に勤めていても、自分のやりたいことができない」があります。
35~59歳の男性では25%の人が、勤務先ではやりたいことができなかったと答えています。34歳以下の男女も20%ほどの人が、そう答えています。
一度きりの人生だから、一回くらいはチャレンジをしようと考えることは、自然なことではないかと思います。
本当に今のままでは実現できないことなのか
時間的制約や将来の不安、またやりたいことをするため起業や独立を考えたならば、もう一歩進んで考えてみます。
それは、本当に今のままでは実現できないのか
特に、現在勤めているからできないと思っていた人にはもう一度よく考えてほしい部分です。
勤めている会社に前例がないから、周りの人には期待できないから、と言った理由で起業を考えるのは危険です。
起業は良くも悪くも自己責任になります。想定外のことが起きたら、なんとか自分が打破しないといけません。
それは、勤めている会社を変えるより困難なことかもしれません。
もしあなたが、現在勤め先に不満があり起業を考えているのならば、一度変えることができないのか全力で当たってみてほしいです。
起業をすると腹をくくったならば、大抵のことは怖くなくなります。
それでもやっぱり上手くいかなければ、さっぱりした気持ちで起業に望めばよいのです。
会社勤めの人が起業をするのは、「会社ではすべてやり切った」と思ってからで遅くありません。
まとめ
起業や独立の理由は人様々です。
しかし、アンケート調査からは一定の理由が浮かび上がっています。
多くの人は、ベンチャー起業家のような大それた理由で起業を考えるのではなく、身の回りの出来事をきっかけとなり考え始めています。
会社勤めの人が起業に踏み切るときは「会社ではすべてやり切った」と思ってから進むことをお勧めします。
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末信 公平

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