起業希望者のお金に関する悩みについて考える

目次
子持ちのパパさんに向けて
今回の記事は、子供がいるパパさんに対して書いてみたいと思います。
まさに自分が当てはまり、それなりに悩みました。
収入の事、将来の事、子供の事、嫁さんの事・・・
同じ年代で、子供がいる家庭の人なら同じような悩みを持っているのではないかと思い、自分なりの考えを記したいと思います。
おかれている環境は人それぞれだから一概には言えないけど
同じ子供がいるパパさんだとしても、住んでいる場所や、奥様の就業状況、子供の年齢、両親の助けがあるかなど、人によって取れるリスクは違ってきます。
もし、あなたが一人で働いて家族を養っていて、両親の助けを受けれず、子供が受験を控えているとなると、起業するには相当ハードルが高くなると思います。
そこで、置かれている状況で考えるであろうポイントを一つ一つ整理することで、実際に起業にチャレンジするのか、ひとまず辞めておくのかが見えてくると思います。
あれもこれもと同時に悩んでも、ぐるぐると同じところを行ったり来たりして、結局は深みにはまってしまいますので、整理をしたいと思います。
収入の不安に対して
あなたにとって、最大のリスクは何ですか?
お金でしょうか?それとも家族に愛想をつかされる事でしょうか?
中小企業白書での調査でもお金にまつわることが悩みの大半であると指摘していました。
ここでは起業への不安(収入の減少・失敗のリスク)のなかでも、収入について考えていきたいと思います。
奥様は勤めている?
奥様が正社員で毎月しっかり稼いでいる、パート勤めをされている。
この場合、収入が少なくともゼロにはならないので、気持ち的に少し楽です。
奥様が専業主婦の場合、収入がゼロからスタートになります。
自分の収入が家族を養う全てであるので、無収入期間の不安に打ち勝つ精神力が必要となります。
これは経験した人でないと実感しにくいですが、毎月貯蓄が減っていくのは気分的に厳しいものがあります。
奥様が起業の後押しをしてくれているのであれば、少しの間働きに出てもらうことをお願いするのが良いかもしれません
奥様が勤めに出られていると、起業へのハードルが下がります。
子供は進学期?
子供ができると、大体のことは子供優先に考えると思います。親としては当然のことだと思います。
しかし、子供ができると何かとお金がかかるのもまた事実です。
特に、受験を控えたお子様の場合は塾や予備校などの費用に、進学先の学費や準備費が必要となり、何かとお金のかかる時期となります。
「独立をするんだ!」と思っていても、子供の教育費がネックとなり起業を断念する人を何人もみました。
もしお子様がいても、お金のかからない時期であれば起業へのハードルも下がります。
とは言え、子供にお金がかからない時期と言うのは、近い将来に発生する学費の貯金をする絶好の機会でもあります。
教育費がかからない時期であれば、確実に起業へのハードルが下がります。
家族は起業に対して理解してくれている?
会社勤めの時と大きく変わるのは、決断を下す仕事の重要性が増すことです。
そういった状況におかれるのに、家族の理解がないと起業をするのはつらいものがあると思います。
少なくとも反対はされないように、しっかりとした準備を行い、応援してもらえる関係性を家族に対しても築くことは重要です。
家族の反対があるのなら、起業に踏み切るのはかなりリスクが高いと思います。
ですので、家族の理解を得れると、それだけで起業へのハードルは大きく下がります。
貯えは最低でも1年分はある?
起業をおこなうと、売上の見込みがたたない初めのうちは、資金が先に流出します。
毎月の現預金残高が減っていくのをみるのは、想像以上に精神的にダメージを受けます。
ましてや、生活費の残高がなくなると、目先の事ばかり考えてしまいます。
もちろん、起業したからには何でもいいから早く稼ぐという考えもありますが、多少のゆとりがあるほうが良い意思決定ができると思います。
どれくらいの金額を残しておけばいいのか?と聞かれますが、できれば1年分の生活費があるといいと思います。
起業される業界によって貯える額は決まると思いますので、早期に売上が立って回収されるのであれば3~6カ月でもいいと思います。
もし大企業に勤めているなら、はじめはかなり収入が減るけど大丈夫?
私は大企業に勤めたこともなく、一般的な中小企業での勤務だったので、正直に言ってそれほどの年収を稼いでいたわけではありません。
しかし、大企業に勤めていると年収が少なくとも600万円。800万円~1000万円の人もザラにいる状況です。
起業をしてこれだけの収入を得ようと思うと、それなりにハードルは上がります。
800万円をもらっている人は、生活水準もおのずと800万円の暮らしになります。
もちろん節約家の方もいると思いますが、通常は稼いでいる金額に見合った支出をするものです。
起業をすると、大体が収入ゼロからのスタートになります。
これまでの生活水準から比べると大きな違いです。
起業前と起業後の年収のギャップが多いほど、苦労を感じてしまいます。
まとめ
収入に関する不安材料は、主に上記の4つではないかと思います。
そもそも、生活できるのか、子供をきちんと進学させられるのか、生活水準は落としたくない(落としたくないと家族に言われる)など、主に世帯主として稼いできたのならなおのこと、収入の部分に対して責任感を感じます。
お金に関する悩みは、正直言ってなかなか無くなりません。
であれば、不安は何なのかを見えるようにして、それに対する対策を考えることが前向きで大事なことではないかと思います。
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末信 公平

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