経営理念
企業支援を通じて、人々の人生に豊かさをもたらし、子供たちにとって希望ある未来を創る
子供たちにとって希望ある未来を創る
自分の子供の誕生から
子供ができると生活環境も変わり、ものごとの優先順位も変わります。
私には5歳になる娘が一人います。
子供が生まれるまでは、基本的に自分優先。自分のやりたいことを基本的にする。けれど、子供が生まれたら子供のことを一番に考える。子供が大きくなった時のことも考える。
共働きだったこともあり、自然と育児を積極的にしました。育児をしていると、ますます子供の将来のことを考えます。保育園の送り迎えをすると、たくさんの子供たちを見ます。
これまでにはなかった「子供たちの将来」を考える機会ができました。
実習で診断した会社でのお話から
中小企業診断士の試験に合格した後、多くは実務補習という実習を受けることになります。
実習先の診断報告を終え、社長とお話をさせて頂いた時のことです。
その会社では様々な取り組みをされていましたが、「一番印象に残った取り組みは何でしたか?」と質問をしました。
すると、「従業員の子供たちを会社見学に招いたことでした。子供たちに仕事を見てもらったおかけで、従業員の士気が上がりました。また、子供達から、こんな危険な場所で働いているとは知らなかったと話をされたのは印象に残りました。もっと安全に配慮した職場づくりをすべきと経営者として反省しています。改めて、自分は従業員の家族も含めて責任を負っているのだと感じました。大変でしたが、やってよかった取組みでした。」と回答されました。
同席されていた幹部社員の方も大きく同意されてました。
その会社は金属加工業を営むいわゆる町工場でしたが、子供たちは普段見慣れない父親の姿を見て誇りに思ったそうです。また、会社で働いている従業員としても、子供に見られても恥ずかしくないように、一つ一つの仕事に対して手を抜かず、整理整頓を行い綺麗な状態を維持することに力を入れたそうです。
このお話を聞いた時に、「子供に対して誇りを持てる仕事、見られて恥ずかしくない仕事をするというのは、経営にとって、いろんな意味で大切なことなんだ」と感じました。
経営理念の一つとして
独立にあたり、自分の経営理念を考えたときに、この二つのことを思い出しました。
子供の将来をどうしたいか、中小企業診断士としてどのような支援を行うか。
自分の子供を含めて、未来に希望を持ってもらいたい。そのためには、希望を見いだせる会社を増やせたらいいのでは。
そんなことを考えて、
「子供たちにとって希望ある未来を創る」
を経営の目的としました。
人々の人生に豊かさをもたらす
勤務時代の経験から
人は時間の多くを働くことにつかいます。私は、その多くの時間を費やす「働く時間」を充実したものにすれば、心も豊かになり、人生の豊かさにつながると考えます。
私が最後に勤めていた会社は最終的に民事再生法の適用を申請しました。
業績が悪いと社内の雰囲気も悪くなり、会社全体が内向き志向に陥ます。
毎日の話題は会社の悪口と転職をどうするか。
業績が悪いので当然報酬も減っていきます。報酬が減ると、将来に対して不安が募ります。
当時は、働いていて人生が豊かだなと感じることはありませんでした。周りの同僚を見ても、同じような感じでした。
仕事を「つらいな」「つまらないな」と思っているのは、「働く」ことに多くの時間を費やしているのが人生にとって非常にもったいないことです。
自分の娘は、「つらいな」「つまらないな」と思いながら働いている親を見てどう思うのだろうか。
そのような大人を見て子供たちは働くことに「希望」を持てるのか。
そう考えると、働くことに充実感を持つことは必要なことだと思いした。
充実していた時は
これまで20年ほど会社員として働いていて、いつが充実していたかな?と振り返ってみると、将来に対して前向きに考えれた時期でした。それは自発的に取り組んだ仕事で、周囲も同じように会社の発展のために自発的に取り組んでいました。
受け身ではなく主体的に仕事に取り組むことができたとき、周囲も同じ目標に向かって自発的に取り組みチームとして一体感があったとき、その時が一番充実していました。
育児経験からワークライフバランスの重要性を認識
かつてと違い、価値観の多様化や少子高齢化の進んだ我が国では、共働き世帯の数が増加し、親の介護問題も顕在化しています。また当然、働く世代(生産年齢人口)の人口減少により、人材(働き手)そのものの確保が難しくなってきています。
これらのことから、今後はワークライフバランスを充実させることは経営戦略の面からも必須項目になると考えます。
また、自分自身の経験では育児を行ったことで人として成長できた面がありました。育児を積極的に行ったことは心の面からもプラスになりました。
もうひとつの経営理念として
支援を通じて企業で働く経営者・従業員の方が仕事とプライベートの両面を充実させ、「豊かな人生だな」と感じてもらいたい。
支援先の企業が元気になることで、取引先や顧客、地域の方など多くの方にとっても「豊かさ」をもたらせると考えます。
そういった思いから、
「人々の人生に豊かさをもたらす」
をもう一つの目的としました。
企業支援を通じて
私は、神戸で生まれ育ちました。ビジネスパートナーの鵤も同じ神戸市出身です。
神戸の中小企業で20年近く働きました。自然と中小企業診断士の活動を行うベースは、地元地域の企業を中心にしていこうと決めました。
地域ごとに根ざした個人事業や中小企業を支援することが、「子供たちにとって希望ある未来を創る」「人々の人生に豊かさをもたらす」ことにつながると考えています。
中小企業診断士 末信 公平