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【補助金】採択される補助事業計画書の書き方|ものづくり補助金・事業再構築補助金・小規模事業者持続化補助金対応

【補助金】採択される補助事業計画書の書き方|ものづくり補助金・事業再構築補助金・小規模事業者持続化補助金対応

多くの中小企業や個人事業主の経営者の方は、新型コロナウイルスをきっかけに、国からの支援策を知り興味を持つようになったと思います。

当社にもネットやお客様からの紹介など、様々な方から問い合わせがありました。

 

経済産業省の中小企業庁が実施する補助金も色々とあり、主なものでは「ものづくり補助金(通称もの補助)」「IT導入補助金」「小規模事業者持続化補助金」「事業承継補助金」、2021年度からは補助額が大きい「事業再構築補助金」があります。

 

存在を知り応募してみたいものの、事業計画書を書いたり様々な資料を準備したりと、慣れない人からすればなかなか高いハードルかと思います。

 

そこで今回は、経済産業省系の補助金で採択されるコツをお話しします。

コツを抑えたからと言って必ず採択されるわけではありませんが、知っているのと知らないのでは計画書の質は大きく変わります。

 

経済産業省系の中小企業向け補助金の計画書6つのお約束

経済産業省系の中小企業向け補助金の計画書を書く際、全くの白紙から書くことは困難です。

書かなければならない事は補助金によって若干変わりますが、ストーリーの骨子は変わりません。

お約束ともいえるルールみたいなものがあります。

そこで、私の考えるお約束をまとめてみたいと思います。

 

補助金計画書のお約束

補助事業とは、国(ここでは経済産業省中小企業庁)が、様々な中小企業の直面している課題に対して、国のお金を“補助”するので課題を解決してもらおうというものです。

 

実はこの大前提が、非常に大事です。

 

なぜならば、国(経済産業省中小企業庁)は「お金を出してあげたら課題を解決できる」と考えているので、申請側も「お金を補助してもらえたら課題が解決できます」と伝えなければいけません。

 

①事業計画作成における注意事項、審査項目から外れない

補助事業計画書を作成するうえで最も大事なことは、注意事項と審査項目から外れないことです。

どんなにすばらしい計画書でも、ここから外れてしまえば加点になりません。

補助事業のルールに沿う事が何よりも大切です。

お約束の一つ目は、「注意事項、審査項目から外れない」です。

 

②課題解決は補助事業でできるか?

補助事業に当てはまるかどうかの確認は「現在経営で抱えている自社の課題は補助事業に当てはまって、補助金をもらえれば課題が解決できる」と、ストーリーがつながっているかどうかです。

因果関係で話ができそうであれば、その課題をしっかりと伝えなければなりません。

お約束の二つ目は、「課題を明確に伝えること」となります。

 

②SWOT分析を入れる

国などの公的機関や金融機関はなぜかSWOT分析が大好きです。

事業再構築補助金の注意事項にも書かれています。

仮に募集要領に書かれていなくても、意識はしてください。

ここではSWOT分析のフレームワークの有効性についてはいったん無視です。

 

そして、「中小企業は強みを伸ばす」ことがベターな戦略です。

国の基本的な考えたかと言っても良いのかもしれないと感じています。

的確に自社のSWOT分析ができているか?そのうえで強みを伸ばして課題を解決しているか?

ベストなシナリオは、「強みと機会を生かして、弱みや脅威を回避・克服・排除する」ことでしょうか。

お約束の三つ目は、「SWOT分析をして、自社の強みを伸ばす計画書にする」ことです。

 

【経営】SWOT分析・VRIO分析「強み」の見つけ方

 

④公募要領の審査ポイントを伝える

公募要領の審査ポイントは開示されています。また、審査基準も審査ポイントに沿ってされます。

ですので、何が何でも必ず審査ポイントを漏らしてはいけません。

その上で、コンピューターが読むわけでもなく人間が読みますので、わかりやすく伝えることが必要です。

 

審査員は一人で何十社も見るそうですので、なかなかの労力が要ります。

多くの計画書を審査する事になるので、1件1件丁寧に見てもらえるとも限りません。

恐らくは中小企業診断士が採点しているものと思いますが、審査員が懇切丁寧にすべてを理解しながら採点するとは限りません。

多くの申請書類を審査しなければなりませんので、読みにくい計画書だと良い印象とならないかもしれません。

読みやすくポイントを記してくれている計画書のほうがありがたいはずです。

なので、審査員の気持ちになって、審査ポイントをわかりやすく書くことはプラスになります。

お約束の四つ目は、「審査ポイントをわかりやすく伝える」です。

 

⑤計画書の段階で「できそう」と思わせる

差別化とは誰もが「そんな馬鹿な」と思うことをやることといえます。

みんなが良いねと思うような計画はうまくいかないって話も聞きます。

 

ですが、ここでは少なくとも読み手の審査員に「できそう」「うまくいきそう」と思わせなければいけません。

うまくいかないと思う計画書には、なかなか高得点をつけることはできませんので。

 

ではどうすればいいのか?

 

それは、根拠を示してあげることです。

できれば数字で語っているほうが、真実味が増すでしょう。

計画書を書いてみて、自分で「本当にできるの?」と疑いながら読み返してください。

もしくは、第三者に読んでみてもらってください。

「本当にできるの?」という疑問の個所に対して根拠づけをしてあげましょう。

「○○だから××できる。」としっかり示すことで、読み手も「そうかも」と思ってきます。

お約束の五つ目は、「審査員に、できそうと思わせる」です。

 

⑥計画の数字の裏付けを示す

補助事業計画書なので、結果的に収益が伸びる必要があります。

ものづくり補助金や事業再構築補助金であれば、付加価値(営業利益+人件費+減価償却費)を伸ばすことが必須となります。

また、補助金で賄いきれなかった自己負担額も、自己資金で賄えるのか?融資を受けなければいけないのか?を記載する欄があります。

そして、融資を受けた場合はしっかりと返済ができなければいけません。

 

これらの数値計画を立てたときに、適当に数字を当てはめただけと思われないように、算出根拠を示す必要がありますし、募集要項にも書かれています。

 

補助事業計画なので、前向きな数字にならざるを得ませんが、逆にこの計画の数値の積算根拠が弱い、楽観的過ぎる場合は、全体の印象を悪くしかねません。

 

お約束の六つ目は、「数字の算出根拠を示す」です。

 

相手の事を考えルールを守る

補助事業の計画書を書くのは大変です。

注意事項や審査項目を外さないように一貫したストーリーを審査員に伝えなければなりません。

私は補助事業で一番大事なことは、補助事業のルールに沿う事と考えていますが、同じくらい大事なことに、相手の気持ちになって計画書を作る事だと思います。

 

私も他の先生が書いた計画書や経営者の方が書いた計画書を、時々読ませてもらうことがあります。

不思議と他人が書いた計画書は、色々と粗が見えます。

自分が書いているときには気づかなかったことが、なぜか他人が書いていると気づきます。

 

また、読みにくい計画書はそれだけでテンションが下がります。

そのような中からポイントが書かれているかを探すのは、なかなか大変な作業だなと思います。

 

読み手の事を考え、わかりやすいか、よみやすいか。

 

このことを意識するだけでも、良い補助事業計画書が書けるようになります。

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