中小企業診断士を目指した理由④<成功体験の後の挫折>

先日の日曜日は中小企業診断士二次試験が行われていました。
自身も二年前に受験して、なんとも言えないモヤモヤした感情で受験場所の近畿大学を後にした思い出があります。
次を目指してのチャレンジと挫折
大きな成功体験もでき、色々と思うところがあり転職をしました。
この時は自信満々で、自分はもっと評価されるべきと思っていました。
今にして思えば完全に天狗状態で、思い返しても恥ずかしいです。
井の中の蛙
そんな感じでベンチャー気質のある会社に転職をしたのですが、当初思い描いていたようにはいかず、色々とありました。
ここでは多くの事は語りませんが、ただ、
「井の中の蛙大海を知らず」
のことわざが正にぴったりでした。
企業で働いていると、世界観が狭くなる気がします。
毎日同じメンバーで仕事を進め、なおかつ自身は管理部門の内勤者だったので、余計に外部との関りが少なかったです。
自分では自信満々でも、世の中もっとできる人がいたり、会社の常識が異なったり……
本来であれば自身が変わり、勤めていた会社にもっと合せていくべきだったのでしょうが、心が受け付けませんでした。
毎月退職者を見送る
その会社は毎月のように正社員の退職者がいました。
アルバイトを含めると、いったい何人の人が入社して、いったい何人の人が辞めていくのか。
前職では退職者が出ること自体が事件でもあったので、日常的に人が辞めていく組織に強い違和感を受けました。
せっかく仲良くなっても辞めていく。
そう言えば、自分と入れ替わりで退職する先輩に「大変と思うけど頑張てね」と言われたことが何を意味しているのか、しばらくたってからわかりました。
組織運営が企業経営の基盤
ここで勤めたことが、企業経営の基盤は組織であると言う事を確信させました。
次々と大量に雇用するものの、人が不幸せを感じて次々と辞めていく。
企業は人の集まりなので、そこで働いている人が幸せを感じて前向きにならないと経営は難しいと考えます。
100正しいことを考えても、実行する人が十分に力を発揮しなければ20や30しか成果が出ません。
この部分があるから経営は難しいのです。
一人でやっているうちは上手くいきますが、一人でも増えると組織として動くことになるので、単純に1+1=2とはなりません。
自身にとっては挫折の経験と言えますが、あのまま同じ職場にいれば世間を知ることはなかったでしょう。
そういう意味では、いい経験ができたと思います。
中小企業診断士を目指した理由まとめ
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末信 公平

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