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資金繰り表はお金の見える化の第一歩

2018/10/15
 
この記事を書いている人 - WRITER -
末信 公平
中小企業診断士/AFP・ファイナンシャルプランニング技能士2級

資金繰り表の作成は必須事項

事業を営む上で、様々な資料を作成します。

財務経理の資料の作成で必ず作る必要あるのは、貸借対照表と損益計算書です。これらは青色申告をするうえで義務付けられています。

ただし、中小零細企業は税理士にお任せで作成してもらっているところが多いです。

極端な話、過去の数字なので見なくてもやっていけます。

 

しかし、これだけは作成してほしい資料…それは「資金繰り表」です。

 

資金繰り表はお金の動きをまとめた表になります。

毎月、いくら売上の入金があったのか、いくら仕入れに支払ったのか、人件費はいくらだったのか、借入金の返済をいくらしたのか、などお金の動きをベースに作成します。

簿記は基本的に発生主義と呼ばれ、計上のタイミングと入出金のタイミングがズレますので慣れないとわかりにくいですが、資金繰り表はお金の動きなので感覚的にもわかりやすいです。

 

感覚頼りの資金繰りは危険

お金の出入りを記入した資金繰り表ですが、これがないとどうなるでしょうか?

資金繰り表がないと、社長の頭の中にだけにお金の入金と出金があり、頭の中で行う分「どんぶり勘定」になりがちです。

これまでの経験から特に資金繰り表を作成せずにお金のやりくりができていたら、わざわざ表にすることはないと思うかもしれません。

しかし、今後のお金の出入りを計算して資金繰り表を作成して実際の数字を確認すると、思っていた数値とズレていることが良くあります。

良い方にズレてればまだいいですが、悪い方にズレていて、資金の手当てが思ったようにできなかった場合は大変です。

忙しかにかまけて資金繰り表を作成しないばかりに経営が傾くのはバカバカしい話なので、数値管理はしっかりしましょう。

 

早めに危険を察知する

予想資金繰り表を作成すると、先の事を数値で把握できるので、資金が足りなくなる状況などの危険を早くに察知できます。

危険の察知が早ければ早いほど、打ち手の数は多くなります。

また、ゆとりをもった対策が打てますので、落ち着いた状況での意思決定が可能です。

あわてておこなった意思決定は、多くの場合、最善の策ではありません。

予想資金繰り表を作成することで、最善の策がとれるようにしましょう。

 

憂いを無くし目の前のことに集中する

予想資金繰り表を作成すると、早め早めの対処が可能となります。すると、目の前にある仕事に集中できます。

頭の中で、どうだったかな、だいじょうぶかな、と思いながら仕事をするのは効率的ではありません。

また、将来に向けての仕込みも可能となります。

目先のことばかりしていては、いつまでたっても業績の向上は望めません。

将来に向けての種まきを行えるように、予想資金繰り表を作成しましょう。

 

通帳を見て転記するだけ

いちいち表を作成するのが煩わしいかもしれません。

しかし、過去の実績は通帳を見ながら一覧表に転記するだけです。

簿記の知識もいりません。決まったルールもありません。

御社が使いやすいフォームで、お金の動きだけを追いかけます。

データーが蓄積されれば、予想の精度も上がります。

一覧表にすれば見えなかったことも見えてきます。

 

売上と仕入だけでも毎月の予測をする

予想の資金繰り表を作成するには、最低でも売上と仕入れの月別の予想をいれます。

大体の場合は、売上のタイミングと入金のタイミングはズレています。

今月の売上はいつ入金するのかを考えて、入金予定月に入力します。

仕入も同じように、今月の仕入れは、いつ支払うのかを考えて、支払予定月に入力します。

人件費や経費は毎月大きく変わらなければ、同じ数字を毎月入れても問題ありません。

気を付けるのは、年に1回だけの大きな支払いや、税金の納付月です。

できるところから埋めていけば、予想の資金繰り表は完成します。

 

まとめ

資金繰り表を作成するだけで、多くのメリットが生まれます。

面倒でも作成すれば、かけた労力に見合ったリターンはあります。

経営の基本は、できるだけ数値の見える化を図る事です。

その第一歩が、資金繰り表を作成することです。

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末信 公平

末信 公平

代表末信中小企業診断士事務所
中小企業診断士/AFP・ファイナンシャルプランニング技能士2級

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